カテゴリ
以前の記事
2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 お気に入りブログ
リンク
最新のコメント
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 02月 15日
「ブラックジャックによろしく 」(9~10巻)を読んだ。 他の巻は読んでいないのだけど、このシリーズは精神科編だったので、ちょっと興味を持って読んでみたのだが、ホントおどろいた。 漫画って正直、バカにしてたけど、深い。。。。考えされされた。。。。。 もともと、精神疾患には興味があり、本を読んだり、話を聞いたりしていた。だから、自分なりに理解があるほうだと思っていた。 このシリーズの大きなテーマは「精神病患者への差別」だが、当然、自分はここに書かれる差別に対して怒りをもつものだと思っていた。 だけど、読み進めるうち、自分が普通に受け入れていることが、差別であったことに気づかされる。 狂気的な犯罪が起こった時、犯人の精神科への通院暦などが当たり前のように報告されいる。そして、その事件がどんなに凶悪でも、それを聞いた途端、怒ることのできないやるせなさでいっぱいになる。 被害者の辛さを慮る一方、ある意味、責任能力が問えない統合失調症や痴呆に侵されてしまった場合、本人も被害者なのかもしれないから。 だから、正直、精神疾患の場合はきちんと知らされるべきだと考えていた。 しかし、今回、その感情自体が、差別を生んでいることに気づかされた。 『精神病患者だから、犯罪してもしかたない』 →『犯罪を犯しやすい。危険だ!』 →『隔離すべきだ』 精神病患者だろうが、健常者だろうが、罪を犯す者は犯す。 しかしそれが、「精神疾患」というとんがった特徴があるがゆえ、一緒くたにされやすい。 これって、「外国人は犯罪を犯しやすい」みたいなイメージに似ていると思う。 去年、郵便局のATM近くに 『“外国人”によるスリに注意!』ってポスターがあって愕然とした。 その頃、ATMでお金をおろした人の背中に汚れをつけ、「ヨゴレテマスヨ」と注意をひいた隙に現金をひったくるという犯罪が増えていた。 それを予防するためのものだが、なぜ、“外国人”と限定する? 確かに外国人によるものが多かったかもしれないが、全く関係ない外国人はどう思うだろうか。しかも、国が運営する機関に・・・ 差別は至る所にがあるのかもしれない。 まずは、その差別を認識することが一歩かもしれない。 だいぶ長くなってしまったが、まとめると、「ブラックジャックによろしく」などのヒット作で、こういった問題を取り上げるのは、その一歩になるはずだ。 # 今夜も、小学校にナイフをもった男が乱入した、殺傷事件が飛び込んできた。 すぐに「精神疾患はなかっただろうか。」と思ってしまった私を振り帰ってしまった。
by takeisayaka
| 2005-02-15 01:30
| 本
|
ファン申請 |
||