カテゴリ
以前の記事
2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 お気に入りブログ
リンク
最新のコメント
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2004年 12月 29日
深夜、柳美里の「命」の映画をやっていた。
以前、柳美里の他の小説を読んだ時、全く受け付けなかったので、いくらベストセラーと言っても私はダメだろうなぁと思って、チラチラと眺めているだけだったのだが、、、、、 はまった。。。。 江角まき子と、豊川悦司の演技がとてもしっくりときていた。 からっぽな笑顔や乾いた言葉、あまりにも激しい感情の故に生まれる無表情など、どうしてこんな表現ができるのかと思う。 ストーリーは、末期ガンに巣食われた男と、妻子ある男の子を身ごもった女が、新しい「命」を結び目に寄り添いあい、それぞれの命を初めて見つめなおして奮闘するといったもの。柳美里の自伝的なものだそうだ。 何度も自殺を図りながら生きながらえてきた女は、 →みるみる大きくなるおなかを見て戸惑いを覚える。 →「妊娠の喜びは?」と聞かれて泣き出す。 →生まれた赤ちゃんを抱き、無意識に口元が緩む。 →さらに、恋人の命の終息を目の前に、心をかき乱され奮闘する。 こんな風に命の価値観を少しずつ変わってゆく女を、とても生々しく表現している。 そして最後には、「私は母親だから死ねない」となるのだ。 生きることって、大変だ。。。きっと素敵だけど、大変だ。。。 小説も読んでみようと思う。 あの生々しい闘病生活は、きっと体験した人でないと描けないと思う。 体の病気から精神を病むことがあることを、私は、最近旦那に初めて聞いた。 精神病ではないのに、幻覚・妄想を見て暴れだす。怒鳴り散らして時には暴力も振るう。訳のわからないことを口走ってばかり。。。。。 その状態を了解している医療者はよいとしても、家族・友人はどう思うだろうか。 説明されても、それを受け止めることは難しいだろう。受け止めきれず、あるいは流すことができずに、ヘトヘトに疲れ果ててしまう家族も多いらしい。 そんな話を聞いていると、実際、医療が命に対してできることは限られているのかもしれないことを感じてしまう。
by takeisayaka
| 2004-12-29 03:42
| 本
|
ファン申請 |
||