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2004年 12月 20日
唯川恵の「肩ごしの恋人」を読みきった。
普段は唯川恵の本は買わないようにしている。 読めばおもしろい。今の私と同世代の女性が、同じような悩みを抱える様子が描かれることが多いので、「なるほどね~。」「わかるわかる。」と自分と重ね合わせて楽しめる。 文体も素直で、難しい言葉や、想像しがたい比喩もない。 幻想世界もなく、常に現実にぴったり寄り添って物語が進んでゆくので、実に読みやすいのだ。友達のおしゃべりを聞いているような感覚で、さくさく物語がすすんでゆく。 楽しく読むのにはうってつけの小説だと思う。 でも、買わない理由は、読みやすいがゆえ、あっという間に読みきってしまうのだ。 早い時は行き帰りの通勤時間、プラスαで読みきってしまう。 また、読後の後味がさっぱりとしていて、深く重い余韻を残さない特徴があるので、「読みかえす」という行為に至らないのだ。 (きっと、後味にコクがあるものほど、読み返したいという欲求にかられるのだと思う。) だから、それに600円払うのを渋ってしまう。(書いた人の努力を考えると、文庫本くらい買えって感じだけど・・・) しかし、この「肩越しの恋人」は買ってみた。 というのも、通勤時に読む本が尽きていたのだ。 特に読みたい本はなかったから、適当に知らない作家に挑戦してみるのもよかったのだが、なんだか、失敗したくなかった。 単純に楽しみたかった。じゃ、唯川恵はもってこいかな。。。。 しかも帯には「直木賞受賞」とある。 失敗することはないだろう。。。。 唯川恵さんを研究したわけではないので、書評めいた生意気なこと書いて恐縮だけど、この本は他の本とちょっと違った気がする。なんだか、書かれている感情の裏に他の感情があるような感じがして、それが主人公の魅力になったのだと思う。 初めは、主人公の萌にも、準主人公のるり子にも、 「もっと、素直になればいいのに・・・」「もっと現実をみなよ。」と、 アドバイスしたいような上からみた気持ちだったが、最後には二人の強さに敬服した。 大嫌いな性格のるり子も、読みきった時には輝かしく見えた。 最後の月下美人を二人で眺める場面は、とても印象的だった。 後味さっぱりの小説なんだけど、しーんとした余韻が残る小説だった。 感動―っ!!ってことはなかったけど、やっぱり面白かった。 これは買ってよかったかもな。(^-^) 昨日、「電車男」と「セックスボランティア」を借りたから、これからがしがし読めるぞー! 楽しみぃ♪
by takeisayaka
| 2004-12-20 23:59
| 本
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